一夫氏が課した教育論は、まさに驚愕の一言に尽きる。小学生の段階から牛丼の大盛りを何杯も食べさせ、1日4500キロカロリーを超える食トレを義務付けた。ただ太らせるのではない。ハンバーグやステーキ、質の高いタンパク質を大量に摂取させ、小学生にして大人顔負けの体幹を作り上げた。
さらに自宅には本格的なトレーニング器具を並べ、空手や柔道、相撲の基本動作を徹底して叩き込んだ。敗北した日には容赦ない反省会が夜遅くまで続き、精神面でも「一番になること」の意味を問い続けたという。一見すると過酷極まりないスパルタに見えるが、そこには「中途半端な覚悟では土俵の頂点に立てない」という父親なりの深い愛情とリアリズムが存在していた。