まず整理しておきたいのが、それぞれの条件が示す厳密な状態だ。「密閉空間」は換気が不十分な部屋や乗り物などを指す。「密集場所」は多くの人が集まり、物理的な距離が保てない空間。「密接場面」は互いに手を伸ばせば届く距離で会話や発声を行う状況を意味する。
この概念が爆発的に広まった背景には、行政による積極的な情報発信があった。特に小池百合子東京都知事が記者会見で繰り返し強調し、フリップを掲げて警戒を促した姿は大きなインパクトを与えた。当時のNHKニュースをはじめとする各種メディアでも連日報じられ、誰もが直感的にリスクを理解できるフレーズとして一気に浸透したのである。