二人の出会いは結婚の約8年前にさかのぼります。共通の知人を介して知り合った二人は、当初から交際していたわけではなく、互いの仕事を認め合う「気心の知れた友人関係」を長く続けていました。
その関係が決定的に変化したきっかけが、2017年4月に放送されたスペシャルドラマ『女の勲章』(フジテレビ系)での本格的な共演です。山崎豊子原作の重厚な人間ドラマにおいて、玉木宏は野心的な男性主人公・八代銀四郎を演じ、木南晴夏はその欲望渦巻くファッション業界のデザイナー候補生として出演しました。撮影現場でプロとして真摯に役柄と向き合う姿勢を目の当たりにし、長年の友情が強い信頼と愛情へと昇華したと伝えられています。
ドラマ放送から約1年後の2018年6月29日、双方は公式サイトやSNSを通じて正式に入籍を発表しました。玉木宏が結婚の決断に至った背景には、主に3つの要素が存在します。
第一に、「役者としての対等なリスペクト」です。互いに演技論を押し付けることなく、表現者としての苦労や孤独を深く理解し合える関係性は、多忙を極めるトップ俳優にとって代えがたい精神的支柱となりました。
第二に、「木南晴夏の飾らない人間性と家族への包容力」です。玉木宏は母子家庭で育ち、母親と身体の弱い妹を極めて大切にしており、都内の豪邸で家族と同居生活を送っていました。芸能界の結婚において同居問題は高いハードルになりがちですが、木南晴夏はその家庭環境をポジティブに受け入れ、家族全員と良好な関係を築きました。関係者の証言によると、「彼女の明るく気配り上手な人柄が、玉木家の空気を一段と温かくした」と評されています。
第三に、「日常を大切にする価値観の一致」です。華やかな芸能界にいながら、地に足のついた生活感覚を持ち、パン屋巡りや家庭料理といった日々のささやかな時間を心から楽しめる感性が、二人の絆を確固たるものにしました。