世界的な平和活動家であり禅僧のティク・ナット・ハンが提唱した「日常生活のすべてを瞑想にする」という教えは、滋賀のプログラムにも深く浸透している。お茶を飲むこと、食事を味わうこと、歩くこと。その一挙手一投足に注意を向ける実践は、複雑な利害関係や意思決定に直面するビジネスパーソンにこそ必要な技術だ。
組織の舵取りを担うリーダーたちを対象とした研修でも、一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュートをはじめとする専門機関が培ってきた知見が応用されている。感情に振り回されず、物事を客観的に捉える「メタ認知能力」を養う場として、滋賀のロケーションが選ばれている理由は明白だ。
静寂の中で自己の内面を深く掘り下げる経験は、他者への共感力や創造的な発想の土台を築く。インナーピースの追求は、単なる逃避ではなく、より高い次元で現実世界と関わるための実践的なアプローチなのである。