若い頃の後藤輝基を語る上で絶対に外せないのが、伝説のロックバンドBLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)への狂信的な愛です。特にボーカル&ギターの浅井健一(ベンジー)に心酔していた後藤は、私生活から芸風に至るまでロックンロールの美学を徹底的に貫いていました。
当時の後藤輝基の昔の髪型を振り返ると、センターパートのサラサラロン毛や、毛先を遊ばせたウルフカット、金髪メッシュなど、お笑い芸人というよりも完全にロックスターそのもののスタイリングでした。黒の革ジャンにタイトなジーンズを身にまとい、グレッチのギターを担いで楽屋入りする姿は、先輩芸人からも「あいつは一体何を目指してるんや」と恐れ混じりに噂されていたほどです。
「笑わせる前にナメられたら終わりや」という過剰な自意識から、舞台袖でも常に周囲を睨みつけ、挨拶に来た後輩にも冷たい視線を浴びせていたという数々の“尖りエピソード”。現在の柔和で気配り上手な司会者ぶりからは想像もつかない、ヒリヒリとした焦燥感に満ちた青春時代を過ごしていました。