女優としての活動を継続しながら、彼女は自らのプロデュースや活動の拠点として「Office Natsuko」を立ち上げた。既存の事務所の枠組みに縛られず、自由な発想で表現活動と社会還元を両立させるための決断だった。さらに、心理カウンセリングの資格を取得し、正式に心理カウンセラーとしての活動を開始。表現者として感情を外へ吐き出す作業と、カウンセラーとしてクライアントの感情をじっくり受け止める作業という、真逆のベクトルを持つ二つの草鞋を履く道を選んだ。
一見するとまったく異なる二つの職業だが、彼女の中では確かな一貫性が存在する。演技において他者の人生を追体験するプロセスと、カウンセリングにおいて相談者の心の内室に寄り添う姿勢は、どちらも「人間の痛みに共感する」という一点で深くつながっている。この独自のスタンスが、彼女の提供するセッションや演じる役に他にはない深みを与えている。