宮崎といえばマンゴーや日向夏といったフルーツの印象が強いかもしれない。だが、食通たちが今こぞって目指すのは、広大な平野と恵まれた日照時間を活かした農家直営のオーガニックレストランだ。
綾町をはじめとする有機農業の先進地域から届く土付き野菜は、味覚の概念を変えるほどの力強さを持つ。店内に入ると、目の前には鮮やかな緑や紫、黄色に彩られた季節の野菜プレートが運ばれてくる。ドレッシングに頼らず、塩と上質なオリーブオイル、そして自家製の発酵調味料だけでいただく。パリッとした歯ごたえとともに広がるのは、大地の濃密な甘みだ。「野菜だけでこれほど満足感があるとは」と驚く旅行者の声も珍しくない。心身を整えるランチとして、多忙な現代人のリフレッシュの場となっている。