日本中央競馬会(JRA)が誇る洋芝コースの中でも、函館の馬場は独特の粘り強さと重さを併せ持つ。洋芝100%の芝生は、本州の野芝ベースの馬場とはまったく異なるパワーとスタミナを要求する。2026年の気候変動にともなう洋芝の管理技術向上により、クッション値の推移にも新たな変化が見られるようになった。
開催が進むにつれて内側の傷みが顕著になり、直線での進路取りが着順を大きく左右する。上り3ハロン(600メートル)の瞬発力勝負ではなく、道中の追走力と最後までバテない泥臭いスタミナが求められる。この極限状態こそが、平穏な決着を許さない最大の要因だ。