ネット掲示板やSNSで本作に対する酷評を探ると、最も目立つのは「主人公の自業自得さに腹が立つ」「登場人物の過去が重すぎて見ていられない」という意見だ。視聴者が不快感を抱いた最大の真実、それは過激な演出や低品質な脚本ゆえの酷評ではなく、テーマがあまりにも生々しく描かれていた点にある。罪を犯した者が背負う社会的烙印、再出発を阻む社会の冷眼、そして自暴自棄になる人間の弱さ。本作は、観る者の倫理観や優しさを試すかのように容赦なく重いテーマを突きつけてくる。
エンタメとしての爽快感を求めていた層にとって、救いのない日常や泥沼のような人間関係の連続は胃が痛くなるほどのストレスだったに違いない。視聴者が抱いた不快感やショックこそが、「ひどい」という一見ネガティブなキーワードへと変換されて拡散したのが噂の真実だ。過剰な飾り気を排し、人間の業を真正面から捉えたからこそ、観る者の感情を強く揺さぶったと言えるだろう。