事件の発覚直前に公開が予定されていた監督作品『蜜月』、そして安田顕が主演を務めた『ハザードランプ』の2本は、即座に劇場公開中止という厳しい措置が取られた。制作陣や共演キャスト、スタッフが注ぎ込んだ情熱が一瞬にして宙に浮く形となった背景には、業界内の強い自己批判精神があった。
権利関係者や出資企業の間では、作品そのものに罪はないとする再評価の論と、被害感情への配慮を最優先すべきだとする慎重論が真っ向から衝突した。安田顕をはじめとする出演キャストのファンからはお蔵入りを惜しむ声も根強く上がっていたが、権利処理や損害賠償の調整は難航。特定の限定上映やプライベート試写といった形での細々とした動きを除き、現在も一般的な劇場公開の目処は立っていない。