ネット通販の価格比較サイトなどで「本体のみの最安値」に目を奪われ、安易に購入ボタンを押してしまうと、最終的な支払総額で家電量販店を上回る痛手を被ることがあります。エアコン取引の成否を分けるのは、本体価格ではなく「取付工事費を含めた実質総額」です。
通販サイトの「標準取付工事費込み」という表記には厳格な制約が設けられています。一般的な標準工事に含まれるのは「配管パイプ4m以内」「室外機の地面直置き(またはベランダ床置き)」「木造・モルタルの穴あけ1箇所」「真空引き作業」程度に過ぎません。現場の住環境によって以下の追加工事費が容赦なく加算されます。
- 配管化粧カバー(屋外・屋内):見栄えや耐久性を保つために必須とされることが多く、内外で8,000円〜15,000円前後の追加。
- 電圧切替・コンセント交換:100Vから200Vへの切り替えや専用回路増設が必要な場合、5,000円〜25,000円程度の出費。
- 高所作業・屋根置き・壁面設置:特殊な金具や危険作業手当として10,000円〜20,000円が上乗せ。
- 既存配管の再利用(隠ぺい配管):配管洗浄や特殊工事代として15,000円前後が発生。
大手家電量販店では、4月から5月に実施される「早期取付キャンペーン」などを活用することで、これら追加工事費の一部割引や、1万円〜2万円相当のポイントバックを受けられる事例が多々あります。また、繁忙期の格安下請け業者による施工不良(ガス漏れやドレンホースの水漏れ)リスクを回避し、自社の長期保証(5年〜10年)を付帯させられる点も、実質的なコストパフォーマンスを大きく高める要因です。