Q1:生化学用スピッツと凝固用スピッツは、どちらを先に採るのが正しいですか?
A1:2026年現在のJCCLS標準採血法ガイドラインでは、真空管採血において「凝固用スピッツが先、生化学用スピッツが後」が標準とされています。血液培養がある場合は「血液培養 → 凝固 → 生化学」の順です。
Q2:翼状針を使用する場合、なぜダミー管(捨て管)が必要なのですか?
A2:翼状針のチューブ内部には約0.3〜0.5mLの空気が存在します。1本目に凝固管を接続すると空気が管内に吸い込まれ、真空度が落ちて血液が規定量まで吸入できず、抗凝固剤との比率が崩れて正しい検査値が出なくなるためです。
Q3:転倒混和はなぜ「ゆっくり上下反転」させなければならないのですか?
A3:スピッツを激しく振ると赤血球の細胞膜が破壊され、「溶血」が発生するためです。溶血すると細胞内のカリウムや酵素が血清中に流出し、測定値が偽高値となって再採血が必要になります。手首を使い、1往復を約2秒かけるペースで優しく反転させてください。
Q4:シリンジ採血の時、血算(EDTA管)を生化学より先に分注するのはなぜですか?
A4:シリンジ採血では注射器の内部ですでに血液凝固反応が進行しています。血算用スピッツ内で微小な血小板凝集(マイクロクロット)が起きてしまうと血小板数が異常低値を示すため、血清用管(固まってもよい管)よりも優先して分注・混和を行います。