日本のアイドル文化の起源は1970年代に遡る。当時の歌謡番組やテレビドラマを通じて「アイドル」という概念が定着し、80年代には松田聖子や中森明菜らが一時代を築いた。その後、90年代のSMAP、2000年代のAKB48の登場を経て、アイドルはより大衆化・多様化していった。
特筆すべきは、日本のアイドルシステムが「育成」を前面に打ち出している点だ。完成されたスターをデビューさせるのではなく、ファンと一緒に成長していく過程そのものを商品化するモデルが確立した。この「成長の物語」という軸が、ジュニアアイドルという概念とも深く結びついている。
一方で、この育成型モデルは未成年者の保護という観点から、長年にわたって批判的な目を向けられてきた。労働時間、学業との両立、精神的サポートの不足——こうした問題は産業全体の課題として繰り返し議論の俎上に載せられている。