28年間に及んだテレビ東京との冷戦状態に終止符が打たれたのは、2003年のことでした。テレビ東京の正月特番およびバラエティ番組の企画内で、鶴瓶は中川元社長のもとへ直接謝罪に赴き、深々と頭を下げて過去の非礼を詫びました。
中川元社長は鶴瓶の長年の成長と誠意を認め、「もうええよ」と笑顔で許しを与え、四半世紀を超えた歴史的和解が成立しました。その後、鶴瓶はテレビ東京で『きらきらアフロ』や『チマタの噺』といった数々の人気レギュラー番組を担当し、同局の看板MCとして大活躍するに至っています。
過激な放送事故を起こしながらも芸能界から追放されず、むしろ好感度タレントの頂点に君臨し続ける理由は、鶴瓶の卓越した「人間力」と落語家としての圧倒的な芸の力にあります。どんな失敗をしても最後には人を笑顔にさせてしまう天性の人徳こそが、大事故さえも伝説のエピソードへと変貌させた最大の要因と言えます。