かつて本格的なエスニック料理店といえば、大都市の大通り沿いや繁華街に集中していた。しかし、近年の店舗展開はまったく異なるアプローチを見せている。
スリランカ出身のシェフたちが、郊外の閑静な住宅街や小さな商店街の中にひっそりと店を構えるケースが急増しているのだ。家賃を抑えた分、現地直送の新鮮なハーブや手作りのカツオ節(ムルンジ・マール)にこだわりぬく。看板すら出していないような隠れ家店であっても、スマホの位置情報検索やローカルSEOの進化によって、一瞬で見つけ出される時代になった。宝探しのように路地裏の名店を探し当てる体験自体が、エンターテインメントになっている。