この店を語る上で絶対に外せないのが、沖縄独特の甘味文化である「ぜんざい」だ。本土でぜんざいと言えば温かい小豆粥を連想するが、沖縄では甘く煮た金時豆の上に削り氷をたっぷり載せた冷たいスイーツを指す。中でも同店のぜんざいは、一口食べた瞬間にその概念を覆されるほどの完成度を誇る。
器からこぼれんばかりに盛られた氷は、まるで新雪のようにフワフワだ。口に含むと、刃の当たりを極限まで調整した削り技によってスーッと溶けて消えていく。氷の下から現れるのは、じっくりと時間をかけてふっくら炊き上げられた大粒の金時豆とモチモチの白玉。甘さは控えめで後味が驚くほどさっぱりしているため、沖縄の強烈な日差しを浴びた後の火照った身体に、これ以上ない癒しを与えてくれる。