平成のテレビ放送史において、『痛快!ビッグダディ』が残した足跡はあまりにも巨大だ。日本のテレビ界におけるリアリティ番組の先駆けとも称される本作は、綿密に計算された台本が存在しないかのような生々しい生活感を画面越しに叩きつけた。
整骨院の開業と移転、子供たちの進路、そして頻繁に訪れる夫婦間の衝突。カメラは容赦なく林下家のありのままの姿を捉え続けた。視聴者はそのドキュメンタリーバラエティとしての圧倒的な没入感に魅了される一方で、従来の心温まる大家族ものとは一線を画すスリリングな展開に固唾をのんだのだった。