城田優の最大の武器は、日本人離れした190cmの長身と彫りの深いビジュアル、そして甘さと圧倒的な声量を兼ね備えた卓越した歌唱力です。
キャリア初期の『ミュージカル・テニスの王子様』手塚国光役で頭角を現した彼は、テレビドラマ『ROOKIES』『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』などで瞬く間に全国区の人気を獲得しました。しかし、城田の表現の本領が最も色濃く発揮されたのは、幼少期から憧れを抱いていた本格ミュージカルの舞台でした。
2010年、名作『エリザベート』において、歴代最年少(当時24歳)で黄泉の帝王トート役に抜擢されたことは、彼の役者人生の決定的な転換点となります。人間離れした圧倒的なオーラと繊細な感情表現は絶賛を浴び、第65回文化庁芸術祭演劇部門の新人賞をはじめとする栄誉を獲得。以降、『ロミオ&ジュリエット』『ピピン』、そして故・三浦春馬さんの想いを継ぐ形で主演を務めた『キンキーブーツ』のローラ役など、難易度の高い役どころを次々と成功へと導きました。
音楽評論家の分析によると、彼の歌唱は「クラシックの発声法に裏打ちされた確かなピッチコントロールと、ポップス・R&B特有の繊細なウィスパーボイスを自在に行き来できるハイブリッドな技術」に支えられており、単に歌が上手いという次元を超えたドラマツルギーを歌声に宿らせています。