ランウェイを彩る舞台装置としての「会場」も、2026年は大きな変革期を迎えている。大規模な改修工事を終えた歴史的建造物グラン・パレ(Grand Palais)が本格的に稼働。ガラス張りの巨大な大屋根から自然光が降り注ぐ中、シャネルをはじめとする名門メゾンがどのような演出を見せるのか、期待は高まるばかりだ。
一方で、パレ・ド・トーキョーやルーヴル美術館の地下、セーヌ川沿いに建設される特設ドームなど、都市全体が劇場化するパリ特有のスタイルは健在だ。近年は文化財保護の観点から建造物への負荷を抑える規定が厳格化しており、プロジェクションや照明空間設計を駆使したスマートかつ先鋭的な空間演出がトレンドとなっている。