本作のクライマックスは、観客に強烈なカタルシスと同時に深い考察の余地を残す。夢を通じて歴史の影を巡るハナの旅路は、一見ランダムに散りばめられたエピソードのように思えるが、ラストへ向かうにつれてすべてが一本の線へと繋がっていく。
特に衝撃的なのは、ハナが最後に導き出した「世界の終わり」に対する答えだ。彼女が選択したのは単純な破壊でも完全な救済でもない。世界そのものを愛すること、そして痛みを抱えたまま生き続けるという決意だった。作中に登場する予言や古文書の伏線は、過去の冷酷な現実を肯定するための鏡として機能していたことが判明する。