近年の花火大会で常に物議を醸してきたのが、チケット未購入者の立ち止まりを防ぐ高層目隠しフェンスの存在だった。「湖の景観を遮る」「地域住民が自分の街の花火を見られない」といった不満の声が地元から相次ぎ、住みよいまちづくりとの摩擦が生じていた。
今回の3市同時開催では、この問題に対する明確なアプローチが試みられる。会場を3か所に分けることで1か所あたりの過密状態が緩和されるため、過度な遮蔽物の設置を最小限に抑える方針が打ち出された。代わりに、ドローンによる上空監視と地上警備員のモバイル巡回を組み合わせることで、歩行者の滞留をスムーズに解消させる。地域住民の生活環境と観光価値の共存に向けた取り組みだ。