街で見かける一般的な黒猫と、この血統書付きの珍しい猫を一瞬で見分ける鍵は、その「質感」と「プロポーション」にある。まず決定的な違いは毛根から毛先まで一切の白斑や斑点を含まない完璧な黒の被毛だ。短毛種でありながら、まるで上質なサテンやパテントレザーのような深い光沢を纏っており、光の反射によって滑らかな筋肉のラインが浮き上がる。
次に特徴的なのが瞳の色だ。幼猫期から成長するにつれて、深みのあるアンバー(琥珀色)から濃厚なカッパー(銅色)へと変化する。緑色の瞳を持つことが多い一般的な黒猫とは、眼光の輝きそのものが異なっている。そして見た目以上に重みのある筋肉質な体躯。抱き上げた瞬間に感じるずっしりとした手応えこそが、この猫種の真骨頂といえるだろう。