吹奏楽界の「甲子園」と称される全日本吹奏楽コンクール。この国内最大の音楽コンテストを統括する全日本吹奏楽連盟もまた、大きな変革の波に乗っている。過度な評価競争が生み出す「金賞至上主義」の歪みを是正し、音楽本来の歓びや表現の多様性を等身大で評価する新たな視点が模索され始めた。
地域移行の波は、全国の学校におけるエントリー体制にも少なからず影を落とす。学校単位での参加から地域クラブチームでの出場を容認する動きが進み、従来の「部活」という枠組みを超えた混成チームが台頭。コンクールのステージに立つプレイヤーたちの顔触れや練習環境は、わずか数年前とは様変わりしている。