視聴者の間で「報道特集は偏向報道ではないか、なぜ是正されないのか」という疑問が渦巻く背景には、番組が長年培ってきた「権力監視」という明確なスタンスがあります。問題意識を社会に提示する姿勢自体は調査報道の要ですが、その熱量が時に客観性を欠いた糾弾調へと傾斜し、視聴者に強い押し付け感を与えてしまう場面が散見されます。
特に問題視されるのがTBS報道特集の切り取り報道と評される編集手法です。数時間に及ぶ取材の中から、番組の筋書きに都合の良い数十秒だけを抽出し、発言者の真意とは異なるニュアンスで放送したとして、報道特集の取材手法への批判が後を絶ちません。一次情報へ手軽にアクセスできる時代になったことで、テレビの恣意的な編集に対する視聴者の監視の目は劇的に厳しくなっています。