映画業界の内部からも、賞賛と驚き声が相次いでいる。倍速視聴や短尺動画が主流となった現代において、じっくりと時間をかけて濃密な世界観を見せる本格派ドラマが興行収入のトップを走り続けたという事実は、業界関係者に大きなショックを与えた。タイパ(タイムパフォーマンス)至上主義に対する見事なカウンターパンチとなったわけだ。
大手映画配給会社のプロデューサーは「観客は手軽な刺激だけに満足しているわけではないと証明された。真に力のある物語と妥協のない映像美があれば、人々は劇場に足を運び、2時間以上集中してスクリーンと向き合う」と指摘する。今後のコンテンツ制作のあり方そのものを変革するトリガーになったことは疑いようもない。