パプアニューギニアに属するこの島を語る上で欠かせないのが、かつて日本陸軍および海軍の一大拠点となったラバウル基地の存在だ。太平洋戦争の開幕直後、連合国軍の南下を阻む絶対防衛線として構築されたこの要塞には、無数の地下壕や司令部施設が縦横無尽に掘り巡らされた。
対するアメリカ海兵隊との間で繰り広げられた激闘は、単なる空中戦や艦列戦にとどまらない。補給線を断たれた泥沼の自給自足戦、そして過酷な熱帯病との闘いという、過酷を極めた戦史の側面を持っている。現地に遺された重火器の残骸や飛行場の滑走路跡は、80年以上が経過した今なお生々しい存在感を放つ。