グラビアでの大反響を足がかりにしながらも、彼女の視線はより深い表現の世界へと向けられていた。劇場の暗がりで観る者を圧倒する日本映画の現場や、お茶の間の視線を釘付けにするキー局のテレビドラマ。与えられた役柄の大小に関わらず、彼女は常に脚本の余白を読み解き、生身の人間の息遣いを吹き込んできた。
セリフの少ないシーンでこそ、真価が光る。視線の揺らぎ一つで登場人物の葛藤を表現し、沈黙の中に重層的な感情を込める。移り変わりの激しい日本の芸能界にあって、消費されるだけの存在になることを拒み、一歩ずつ着実に役者としての地歩を固めてきた彼女の姿勢は、多くの映画監督やプロデューサーからも極めて高い評価を獲得している。