潮が引いた青島の海岸線に姿を現すのは、規則正しい平行線を描く広大な岩畳だ。この奇観はいかにして誕生したのか。その秘密は、およそ700万年前から1,000万年前の第三紀にまでさかのぼる。
海中で形成された硬い砂岩と柔らかい泥岩が交互に積み重なった互層が、地殻変動によって斜めに傾斜。そこに太平洋の激しい波が長年にわたり打ち寄せ続けた。柔らかい泥岩層だけが選択的に削り取られ、硬い砂岩層が板状に残された結果、現在の鋸歯状の凹凸が生み出された。大自然が時間をかけて刻んだ巨大な波蝕痕・地質学的な学術価値は極めて高く、文化庁によって「鬼の洗濯板(隆起海蝕海岸)」として国指定天然記念物に登録されている。
NHKの人気番組『ブラタモリ』でも特集され、タモリ氏を唸らせた独特の地質構造は、今や国内外の地学ファンや旅行者を魅了してやまない。単なる映えスポットにとどまらない、地球の壮大な運動の足跡がそこにある。