近年の育児消費動向を取材すると、共働き世帯の増加に伴い「服選びにかける時間と買い直しのコストを極力減らしたい」というタイムパフォーマンス(タイパ)志向が顕著に見られます。しかし、このタイパ志向が「過度な大きめサイズ買い」を引き起こし、赤ちゃんの身体発達に予期せぬ悪影響を与えるケースが小児理学療法士や保育現場から指摘されています。
1歳前後は、つかまり立ちから二足歩行への移行という、人生で最も運動機能が急激に発達する繊細な時期です。この時期にブカブカの90サイズを着せ続けると、裾の引きずりによる転倒リスクだけでなく、股関節の可動域が制限されて正しい歩行フォームの獲得が遅れる懸念があります。
【プロの結論】80サイズを買うべき人・90サイズにスキップして良い人の判断基準
無駄な出費を抑えつつ子供の安全を守るための最終判断フローをまとめました。
▼80サイズをしっかり買い揃えるべき家庭
- 月齢が生後6ヶ月〜1歳2ヶ月未満で、体重が10kg未満のお子さん
- 現在歩行練習中、または歩き始めたばかりで室内外をよく歩き回る時期
- 保育園に入園予定があり、自分で脱ぎ履きしやすいジャストサイズの服が求められる場合
▼80サイズをスキップして90サイズを中心に購入して良い家庭
- 月齢がすでに1歳3ヶ月以上で、体重が10.5kgを超えている大きめのお子さん
- トップスやアウター、パジャマなど、多少のオーバーサイズが許容できるアイテムを買い足す場合
- 乾燥機を毎日フル稼働させており、綿製品の縮みをあらかじめ織り込んで運用したい家庭