公的な文書やビジネスの現場において、どちらの表記を使うべきか。結論から言えば、公的な場やビジネスシーンでは原則として「十分」を用いるのが鉄則である。このルールは感覚的なものではなく、国の表記基準に明確に基づいている。
「充分」を使うと間違いなのかという疑問を持つ人も多いが、これは誤用というよりも「公的基準から外れた慣用表現」という位置づけに近い。かつて「10分(じっぷん・じゅっぷん)」という時間表記との誤認を防ぐ目的で「充分」が好んで使われた時期があった。しかし、現代のビジネス文書マナーにおいては、公的基準に則った「十分」に統一することが、最も誤解を生みにくく確実な選択とされている。