激しい情熱で結ばれていた二人だったが、周囲からの強烈な反対とプレッシャーは次第にその関係に亀裂を入れていく。木村の過去のトラブルや取り巻く環境に対する懸念は拭えず、藤あや子自身も歌い手としての社会的責任と一個人の女性としての想いの間で激しく葛藤した。
決定的な亀裂の理由は公には語られていないが、木村の生活環境の変化や双方の目指す未来のズレが重なり、最終的に二人は別々の道を歩む決断を下す。熱狂的な結婚報道から一転、静かに引かれた幕。それは狂乱の昭和・平成芸能史における、もっとも切なく冷徹な幕切れの一つだった。