平成から令和へと移り変わる中で、情報の拡散速度は爆発的に上がった。かつては口伝や一部の噂話雑誌にとどまっていたオカルト的な都市伝説が、ネット空間で新たな生命を得ることになる。
YouTubeの解説動画や都市伝説系チャンネルでは、過去の事件やジンクスがグラフィカルな映像とともに再編集され、若い世代へと急速に広まった。また、Yahoo!ニュースのコメント欄やSNSでは、タレントがトラブルを起こすたびに「またあの事務所か」といった文脈で過去の事例が紐付けられ、アルゴリズムによって拡散が加速された。事実と憶測が入り交じったコンテンツがデジタル上に蓄積されることで、単なる偶発的な出来事が「不可避の呪い」として再生産される構造が完成したと言える。