産婦人科を受診すると、PMS(月経前症候群)の第一選択肢として低用量ピル(LEP)を勧められることが一般的です。ピルは排卵を抑制し、女性ホルモンの急激な変動を抑えることで症状を緩和します。理論上はこれで解決するはずです。
しかし、人間の体は単純な数式ではありません。ピルに含まれる黄体ホルモン(プロゲスチン)の種類や量によって、体への作用は大きく異なります。ある人にとっては劇薬のように体に合わず、別の人にとっては全く効果が感じられない。この「体質バイアス」を無視して「ピルを飲めば治る」と信じ込んでしまうことこそが、患者を追い詰める最初の罠なのです。