結論から明かすと、緋村剣心が梅毒で死亡したという公式設定は存在しません。作中や関連資料において「梅毒」という病名が明記された事実は一度もなく、あくまで視聴者の推測から生まれたインターネット発の都市伝説です。
それにもかかわらず、なぜこれほど強固に「るろうに剣心の梅毒説」が定着してしまったのか。発端となったのは、OVA『星霜編』における視覚的・状況的な描写の生々しさにありました。
作中で大陸へ渡った剣心は、現地で人々を救う活動に従事する中で原因不明の重病に侵されます。帰国した剣心の顔や身体には赤紫色の斑点(皮疹)が浮き出ており、極度の倦怠感と高熱に苛まれながら次第に視力や体力を奪われていきました。この特徴的な皮膚症状が、当時流行していた性感染症「梅毒」の第2期〜第3期に見られる症状(バラ疹やゴム腫など)と酷似していたことが、最初の憶測を呼ぶ引き金となったのです。