彼女の初期作品を語る上で外せないのが、その歌詞の深さだ。「最後のキスはタバコのflavorがした」というあまりにも有名なフレーズ。当時15歳の少女が書いたとは思えない、どこか冷めた、しかし痛烈にリアルな恋愛描写は、同世代だけでなく大人の心をも鷲掴みにした。
そこにあったのは、単なるティーンの甘酸っぱい恋物語ではない。他者との絶対的な距離感や、埋めようのない孤独。そうした普遍的なテーマが、すでに若い頃の彼女の心象風景にはっきりと描かれていたのだ。だからこそ、四半世紀が経過した今でも、その言葉は色褪せない。