天気予報で日常的に使われる「降水量1mm」という数値は、具体的にどれほどの水の量を指しているのでしょうか。気象庁の観測基準において、降水量とは「降った雨や雪、あられなどがどこにも流れ去らずに地表にたまった場合の水の深さ」をミリメートル単位で表したものです。つまり降水量1mmとは、1平方メートルの平らな場所に1時間で「1リットル(水深1mm)」の水が溜まる雨量を意味します。
気象の専門用語として混同されやすい言葉に「降水量」と「降雨量」がありますが、これらには明確な使い分けが存在します。気象庁の観測データでは、雨だけでなく雪や雹(ひょう)が溶けた水も含めたすべての水分を総称して「降水量」と呼びます。一方、「降雨量」は純粋に雨だけを対象とした表現であり、一般的な天気予報では国際基準に合わせて「降水量」に統一されています。
また、気象予報における「降水量1mm」という表記は、観測・予報上の端数処理として「1.0mm〜1.9mm」の範囲を含んでいる点にも注意が必要です。1.9mmに近い雨量であれば、体感としてはほぼ2mmの本降りに近い状態となるため、予報の数字以上にまとまった雨を感じるケースが少なくありません。