ネット上の掲示板やSNSでは、「165cmで58kg〜60kgあるけれど、周りからぽっちゃり扱いされる」「服を着ると着太りしてしまう」といった切実な悩みが数多く投稿されています。医学的には極めて健全な数値であるにもかかわらず、なぜ視覚的なギャップが生まれてしまうのでしょうか。現場のボディメイクトレーナーや専門家の分析から、3つの明確な理由が浮かび上がってきます。
1. 筋肉と脂肪の「比重・体積の差」
同じ体重であっても、体脂肪は筋肉に比べて体積が約20%大きいという物理的事実があります。つまり、体重が59.9kgであっても、筋肉質で引き締まった体格の人と、運動習慣がなく体脂肪率が30%を超えている人では、ウエストや太ももの周径囲(太さ)が全く異なります。体重計の数値だけを追って筋力トレーニングを怠ると、「体重は標準なのに見た目が緩んでいる」という状態に直結します。
2. 骨格タイプによる肉付きのコントラスト
生まれ持った骨格構造(骨格ストレート・ウェーブ・ナチュラル)も、165cmの見た目に決定的な影響を与えます。
- 骨格ストレート:胸の位置や腰の位置が高く上重心であるため、標準体重に近いと上半身に厚みが出て「がっしり」見えやすい傾向があります。
- 骨格ウェーブ:下半身に脂肪がつきやすいため、上半身が細くても太ももやヒップ周りにボリュームが残り、全身鏡で見た際に重い印象を与えることがあります。
- 骨格ナチュラル:関節や骨組みがしっかりしているため、体重が落ちすぎると骨っぽさが目立ち、逆に適度な肉付きがあったほうが均整が取れます。
3. 反り腰・猫背・巻き肩による「視覚的な下垂」
現代人に蔓延するデスクワークやスマートフォンの長時間使用は、骨盤の前傾(反り腰)や巻き肩を引き起こします。反り腰になると腹横筋が緩んで下腹部がぽっこりと突き出ます。165cmという高めの身長ゆえに、姿勢が崩れるとシルエット全体の崩れが周囲から目立ちやすくなるのです。