地域活性化において、タレントと自治体の関係性は時に形式的なものになりがちですが、茨城県における「いばらき大使」の活動は、極めて高い実効性と経済効果を生み出しています。
その筆頭が、鉾田市出身の磯山さやかさんです。2006年に初代「いばらき大使」に就任して以来、バラエティ番組や雑誌、自身のSNSを通じて20年近くにわたり茨城の食や観光地をPRしてきました。「いばらきメロン」や「干し芋」の魅力を自然体で語る姿勢は、全国の視聴者に親近感を与え、県産農産物のブランディングに多大な貢献を果たしました。
かつて地域ブランド調査において「魅力度ランキング最下位」が恒例のネタとして扱われていた時期、カミナリや磯山さやかさん、鈴木奈々さんらは、それを自虐で終わらせることなく、「東京から電車や車で1時間圏内」「海も山もあって食べ物が圧倒的に美味しい」というリアルな一次情報を発信し続けました。
現場取材や報道資料の推移を検証すると、タレントたちの継続的な発信と県独自のPR戦略が結びついた結果、キャンプ場やグランピング施設、ネモフィラで有名な国営ひたち海浜公園などへの若年層観光客の流入が定着。有名人の地元愛が、実体経済を動かす強力なプロモーションへと昇華された好例と言えます。