広島市立図書館を巡っては、インターネット上や口コミでいくつか事実と異なる誤解が散見されます。調査報道の視点から、読者が知っておくべき盲点を是正します。
誤解1:商業ビルに移転すると蔵書の絶対数が大幅に減る?
「エールエールA館への移転によって面積が狭くなり、貴重な図書が大量廃棄されるのではないか」という不安の声がネット上で囁かれました。しかし、教育委員会の基本計画では、高層階の複数フロアを活用することで開架・閉架の収納容量を最適化し、密集書架や自動化書庫の導入によって現行水準と同等以上の蔵書収容能力を維持する設計となっています。郷土資料や貴重書についても、専門的な空調管理設備を整えた収蔵庫が確保されています。
誤解2:広島市民以外は予約も貸出もできない?
これもよくある誤認です。前述の通り、広島市は周辺の廿日市市や東広島市、安芸郡各町などと広域連携協定を結んでいるため、近隣都市圏の住民であれば誰でもカードを発行してネット予約や貸出を受けられます。通勤先や通学先が広島市内にある場合も当然に対象となります。
誤解3:返却期限を過ぎると即座にブラックリスト入りする?
数日の遅延で即座に法的措置や重いペナルティが課されることはありませんが、返却期限を大幅に超過している資料がある場合、新規の予約や貸出がシステム上で自動ロックされます。返却ポストへ投函完了し、各館で返却スキャン処理が行われた時点でロックは解除されます。