「たかが耳鳴り」と見過ごすことで、診察が遅れるリスクは極めて高い。現場で診療にあたる脳神経外科医は、耳鳴りに併発する小さな異変を見逃さないよう強く警告している。
特に注意すべき初期症状として、受話器をあてたときに片耳だけ相手の声が聞き取りにくい現象や、めまい、足元がふわふわ漂うような浮動感が挙げられる。耳に異物感や詰まったような閉塞感を覚えることも珍しくない。
耳の不調を感じた際、まず患者は耳鼻咽喉科専門医の元を訪れるのが一般的だ。聴力検査で高音域の低下が確認されたり、左右の聴力差が明らかな場合、医師は即座に脳内の精密検査を検討する。耳の病気ではなく脳の解剖学的アプローチを常に疑う姿勢が求められる。