現代人が日常的に使うテクノロジーの現場でも、この特殊な境界問題は混乱を引き起こしている。スマートフォンでGoogle マップを開くと、あたかも山頂を横切るように境界線がうっすらと描かれていることに気づく。外資系プラットフォーム独自のアルゴリズムが処理した結果だ。
一方で、日本の公式データを司る国土地理院のWEB地図では、山頂周辺の境界線は潔いほどきっぱりと消えている。デジタル空間で繰り広げられる表記のズレは、境界を持たない最高峰という現実の特異性を浮き彫りにしている。検索窓に入力された疑問に対し、アルゴリズムもまた明確な解を出せずにいる。