ネットでの大暴れが続く一方で、ファンの間から決して消えないのが「地上波テレビへの本格復帰」を望む声だ。特にフジテレビジョンとの歴史は、そのまま日本のポップカルチャーの歴史と言っても過言ではない。
かつて社会現象を巻き起こした『とんねるずのみなさんのおかげでした』の終了から年月が経過した今、テレビ界は深刻な求心力不足に悩まされている。無難なひな壇トークと無毒化された企画が並ぶ現状に、現場の制作者たちからも「もう一度、石橋貴明という劇薬を投入したい」という本音が漏れ聞こえる。実際、特別番組や深夜帯を皮切りにした複数の水面下プロジェクトが取り沙汰されている。
ただし、かつての黄金期をそのまま焼き直す気は本人にも毛頭ないはずだ。お笑い・バラエティ番組を取り巻く環境が激変した今、求められているのは過去の遺産ではなく、令和のコードを逆手に取った全く新しいアプローチである。地上波の枠組みを揺さぶるゲリラ的な特番の構想は、着実に現実味を帯び始めている。