ウェットシェービング市場を語る上で避けて通れないのが、プロクター・アンド・ギャンブル(ジレット)との競争関係だ。両社は長年にわたり、刃の枚数、コーティング技術、ヘッドのサスペンション機構で火花を散らしてきた。
ジレットが圧倒的な深剃りと先進的な首振り機構(フレックスボールなど)で攻めるのに対し、シックは肌の保護性能と潤いヴェールに重きを置くアプローチで独自のポジションを築いてきた。「深剃りを追求したいが、肌が負けてしまう」というアジア圏の繊細な肌質を持つユーザー層において、シックのやさしさに舵を切ったアプローチは確固たる支持基盤となっている。