問題がさらに悪化したのは、英検協会側の初動の遅さだ。受験生や英語塾から「採点がおかしいのではないか」との問い合わせが相次いでいたにもかかわらず、協会側は当初、「採点は厳正に行われている」として再調査を拒否し続けていた。この不誠実な対応が、現場の不信感を決定的なものにした。
内部告発に近い形でシステムのエラーがリークされ、ようやく協会が重い腰を上げたのは、最初の指摘から1ヶ月以上が経過した後のことだった。このタイムラグにより、多くの受験生が代替の試験を受ける機会や、他大学への志願変更のチャンスを奪われる結果となった。情報の透明性を欠いた組織体質に、厳しい批判の目が向けられている。