卒業アルバムは、単なる紙の束ではない。極めて濃度の高い「個人情報の塊」である。特に古いアルバムには、全生徒の自宅住所や電話番号がそのまま掲載されているケースが珍しくない。これをそのまま資源ゴミとして集積所に出す行為は、自らプライバシーを街中に晒すようなものだ。
さらに近年では、悪質な名簿業者や、ネット上のストーカーが古い卒業アルバムを買い漁る事例も報告されている。フリマアプリでの出品は論外として、自治体の回収ルートに乗せる際にも、第三者の目に触れないような徹底的な対策が求められる。顔写真と名前が紐づいたデータは、現代において悪用されやすい資産になってしまっている。