近年のホスト文化を語る上で欠かせないのが、アイドルカルチャーや「推し活」との境界線の曖昧化だ。TikTokやInstagramでは、ホストたちがキラキラした日常や胸キュン動画を投稿し、中高生やZ世代のタイムラインに日常的に流れてくる。
もはやホストはアングラな存在ではない。「推しに貢献する」という消費行動が社会的にも肯定される時代の中で、ホストに通う心理的ハードルは劇的に下がった。配信アプリでの「投げ銭」感覚で高額なボトルを入れ、SNSでそのバナーや実績を誇る。だが、アイドルへの推し活と決定的に異なるのは、「1対1の距離感」と「独占欲の刺激」だ。「私だけの推し」をトップにしたいという競争心が、SNS上のマウント合戦と絡み合い、歯止めの効かない金銭的暴走を引き起こす。