ファンを驚愕させた「羽月 逮捕の真相」を追うと、そこには現代のデジタル空間が抱える典型的なアルゴリズムの病理が浮かび上がってきます。広島東洋カープ球団公式発表や日本野球機構(NPB)の公示、主要全国紙および広島地元紙(中国新聞など)の事件・事故データベースを綿密に照合しても、羽月隆太郎選手に関する不祥事や警察の捜査対象となった記録は1件たりとも存在しません。
プロ野球選手に何らかの法令違反や逮捕事案が発生した場合、報道各社の社会部による実名報道が行われ、球団からも緊急記者会見や公式リリースを通じて処分が下されるのが通例です。しかし、羽月選手に関して流れているのは、出処不明のネット掲示板の書き込みや、再生数を稼ぐ目的で作られた低品質な動画コンテンツのみ。球界関係者への取材でも「そのような話は一切なく、本人は日々ひたむきに白球を追っている」と一蹴されています。つまり、この騒動は「火のないところに煙を立たせた」極めて悪質な情報災害に他なりません。