ファンが最もやきもきするのが、「アニメ化決定」の一報が出た後の具体的な放送時期です。SNSでは「放送日はいつなのか」「発表から1年以上音沙汰がない」といった声が頻繁に見受けられますが、このタイムラグにはアニメ制作現場の構造的要因が深く関係しています。
日本動画協会の産業レポートや大手アニメーション制作会社の決算データを紐解くと、現在のアニメ制作現場におけるラインの逼迫状況は極限に達しています。1クール(全12〜13話)のハイクオリティな作画と音響制作を完遂させるためには、プリプロダクション(企画・脚本・絵コンテ)からポストプロダクションまで最低でも18ヶ月から24ヶ月の期間を要するのが現場の共通認識です。
「アニメ化決定」の第一報は、プロジェクトの資金調達(出資企業の確定)や主要スタッフの確保が完了した段階で出されることが多く、この時点では実際の作画作業が始まっていないケースも多々あります。結果として、ティザーPVで美麗なキービジュアルが公開されてから、実際のテレビ放送や独占配信が始まるまでに1年半以上の待機期間が生じる現象が定着しています。