地域住民に愛され、常に高い客数を誇っていた同店がなぜ営業を終了せざるを得なかったのか。その背景には、単なる一店舗の採算問題にとどまらない、複合的な社会構造の変化が存在していました。
第一の直接的要因は、10年超に及んだ定期建物賃貸借契約の満了です。MMミッドスクエアの商業区画における契約更新のタイミングを迎え、運営元のカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)とビル側との協議が行われました。
第二の決定打となったのが、フィジカルレンタル市場の構造的縮小です。2010年代後半からNetflixやAmazon Prime Video、Spotifyといった定額制ストリーミングサービスが急速に普及。かつて同店の収益の柱であったDVD・CDレンタルの需要が全国規模で急激に落ち込みました。巨大な床面積を要する総合レンタル併設型モデルの維持が難しくなり、CCC全体が推進していた「ライフスタイル提案型・シェアラウンジ型」への事業再編方針と重なったことが、閉店という決断につながったと分析されています。