臓器の位置と痛みの正体完全図解|お腹と背中のサインを見極める決定版

臓器の位置と痛みの正体完全図解|お腹と背中のサインを見極める決定版

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人体の胴体部には、生命活動を維持するための臓器が隙間なく緻密に収まっています。内臓のトラブルを正しく察知する前提として、まずは腹部臓器の位置と名称を平面的ではなく、前後の奥行きを含んだ立体として把握しなければなりません。医療現場で用いられる臓器の位置図解イラストを想起すると理解しやすいですが、胴体は肋骨に守られた上部、腹筋に囲まれた中央部、骨盤に保護された下部の3層構造に大別されます。

正面から見た際、みぞおちの右側から右胸下部を大きく占めるのが人体最大の代謝器官である肝臓です。その肝臓の下面に寄り添うように胆嚢がぶら下がっています。一方、中央のみぞおち付近から左の上腹部にかけて広がるのが胃であり、胃の背側、つまり背骨のすぐ手前に横たわる細長い臓器が膵臓です。さらに左脇腹の肋骨の裏側奥深くには、免疫と造血を司る脾臓がひっそりと隠れています。

見落としがちなのが胃と大腸の位置関係です。胃の出口である幽門から十二指腸を経て小腸が腹部中央を埋め尽くし、それを額縁のようにぐるりと囲む形で大腸(結腸・直腸)が走行しています。右下腹部から立ち上がる上行結腸、胃のすぐ下を横切る横行結腸、左脇腹を下る下行結腸、そしてS状結腸から骨盤深部の直腸へと至ります。

さらに重要な視点が臓器の位置前面背面の奥行きです。腎臓の位置背中側にあることは解剖学の基本ですが、胃や腸が腹膜という膜の中に浮いているのに対し、腎臓や膵臓、十二指腸の一部は「後腹膜臓器」と呼ばれ、背骨の両脇、背中側の筋肉に張り付くような深部に固定されています。そのため、腎臓や膵臓に炎症や腫瘍が生じると、お腹側ではなく背中や腰に鈍い違和感が突き抜けるように現れるのです。

吉田 誠
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吉田 誠

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